今回はこんな方々のために、マーケティング 3.0を簡単に説明していきたいと思います。
マーケティング 3.0とは?
マーケティング3.0とは、一言でいうと「価値主導」のマーケティングです。
これまでのマーケティングは、
産業革命時の大量生産・大量消費の「製品中心」のマーケティング1.0
インターネットの出現による情報化社会の「消費者中心」のマーケティング2.0
といった形で進化してきました。
マーケティング3.0はマーケティング2.0と同じく、消費者を満足させるということは変わりませんが、
マーケティング3.0では、単に消費者として顧客を見るのではなく、
マインドとハートと精神をもつ全人的存在としてとらえます。
どういうことかというと、人間が個で感じる不安や欲求に対するソリューションを提案していかないといけないということです。
グローバル化が進む世界をよりよくしていきたい、環境や社会問題を解決していきたいと願う、
マインドやハートの部分にも訴えかけなければ、企業の発展はありませんね。
マーケティング3.0で企業が提供しなければいけない商品サービスは、機能的・感情的、そして精神にも訴えかけるようなものでなくてはいけません。
マーケティング3.0の3つの構成要素
マーケティング3.0は、3つの重要な力の融合でできています。
それは、協働マーケティング/文化マーケティング/スピリチュアル・マーケティングです。一つずつ紹介していきます。
協働マーケティング
現在は、スマートフォンや、パソコンなど比較的安価に購入できることから多くの人々が持っていて、どこへいても個人が様々な人と情報交換をできる時代になています。
さらに、近年のソーシャルメディアのの出現で自己を表現したり様々な人と交流が持て協働することが簡単にできるといった素晴らしい時代に突入しています。
このような新しい時代の技術が、市場で消費者として扱われてきた人々の力を強くしているということが言えます。
つまり、企業は消費者やほかの企業、社員など様々な人間・コミュニティと協働しなければいけないというのが協働マーケティングの考え方です。
消費者は消費するだけでなく、発信や創造することができるようになったということが重要な背景ということですね。
ちなみにソーシャルメディアには2つの大きなカテゴリが存在します。
少しだけ紹介しておきますね。
表現型ソーシャルメディア
これはイメージがつきやすいところで、
ブログ、Twitter、YouTubeなどのソーシャルネットワーキングサイトです。
協働型ソーシャルメディア
協働型ソーシャルメディアは例えば、ウェキペディアやオンライン百科事典などが該当します。
オープンソースつまり誰にでも開けた形で編集や開発ができるような特徴があります。
文化マーケティング
近年ではグローバル化が進み、すべての国や地域がおなじ土俵にたって交流することできます。
その反面、アメリカのトランプ政権のようなナショナリズム的な考え方、
簡単にいうと、自国が一番といった思想を生み出しています。
このような社会的、文化的な背景も考慮したアプローチがマーケティングに必要とされてきているということです。
スピリチュアル・マーケティング
精神に訴えるマーケティングがスピリチュアル・マーケティングです。
人間がより人間らしく幸福にそして、創造的な生活を目指しアプローチしていくという考え方です。
創造性に満ちた社会でクリエイティブにマーケティングを展開していく必要があります。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?
コトラーのマーケティングは4.0へと移行し、さらに5.0へと進化しようとしています。
次回は4.0や5.0も紹介していきます!
お楽しみに!ではでは!
参考文献
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 /
フィリップ・コトラー ,ヘルマワン・カルタジャヤ他 (著)