今回はマーケティング戦略立案に非常に重要な概念であるコトラーの競争地位別戦略を解説していきたいと思います!
競争地位別戦略とは?
競争地位別戦略とは、コトラーが提唱したマーケティング戦略策定に有効な概念です。
自社の業界内の地位を以下の4つに分類して、それぞれに応じた戦略を取ることが重要と説明しています。
4つの分類 =「リーダー」「ニッチャー」「チャレンジャー」「フォロワー」
業界内の地位は、経営資源の質と量によって分類します。
経営資源の量とは、社員数や拠点、商品の生産能力のようなものです。
経営資源の質とは、ブランドや技術力などです。
経営資源の量と質によって、業界内での自社の地位を見極め、
その地位に応じたマーケティング戦略を策定することが重要だといえますね!
競争地位別の戦略の立て方
それぞれの地位に応じてどういった戦略を立てていけばいいかを解説していきます。
リーダーの戦略
リーダーは経営資源の量・質ともに業界内で高く、シェアナンバーワンの企業のことです。
競合他社と比べて潤沢な資本を持っており、生産力や研究開発など圧倒的に優位な地位にいるといっていいでしょう。リーダーのとるべき戦略は、業界内の限られたシェアを上げるというよりは、市場全体を考え市場における業界の規模を拡大するような視点を持つことが重要です。
また、業界内のシェア維持のために、競合他社が出した革新的な商品やいいサービスに対しては、シェアを奪われないようにすぐに同様の商品やサービスを展開する必要があります。
チャレンジャーの戦略
チャレンジャーは、業界でトップを狙える位置にいる企業のことを言います。
マーケットのリーダー企業が打ち出していない革新的なサービスや優れた商品を展開し、差別化を図ることが重要です。
他社の買収や他社との業務提携をし、業界シェアトップを狙うことや
自社よりもシェアの低い企業のシェアを奪うことでリーダーの座を狙いことを考えていくことが大事ですね。
ニッチャーの戦略
ニッチャーを言葉の通り、リーダーなどが狙わないようなニッチな市場を狙い、
その市場で根強い人気を持てるように努力することがだ第一です。
フォロワーの戦略
フォロワーはリーダーの座を狙わずに安定した市場の地位を築くことに主眼をおいた企業です。また、ニッチャーほど特定の市場だけに頼ったシェアの持ち方ではない企業を指します。
このような企業は、いかにリーダーやチャレンジャーが出した商品をマネして、低コストで市場に供給していくかが大事です。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?
マーケティング戦略は身の丈に合わせた立案が必要ですね。
間違った戦略を立ててしまうと全く効果のない投資になってしまいますので気を付けましょう!
ではでは!
参考文献
カール教授のビジネス集中講義 マーケティング/平野敦士カール (著)